クレジットカードを利用しても、それが一括払いである限り、手数料はかかりません。リボ払いにすると、年15%程度の手数料がかかるので、金融機関は手数料の利益を得ることができます。しかし、多くの人はカード決済を利用する時、一括払いを選択するでしょう。電化製品などのように、高額な買い物でない限りは、手数料のかかるリボ払いを選択するメリットはあまりありません。

それでは、金融機関はカード決済のためのコストだけがかかって、メリットがないのではないかという疑問が生まれます。しかし実は、金融機関はカード決済でメリットを受けています。クレジットカードの利用者は、一括払いならば手数料を支払うことはありません。それどころか、ポイントもつくので現金で購入するよりもお得に買い物ができます。

一方で、カード決済で商品を購入したお店側は、金融機関に対していくらかの手数料を支払っています。つまりは、カードの利用者は手数料を支払っていませんが、商品を売っているお店が手数料を負担しているということになります。それではお店が損をするのではないかと考える人もいるかもしれませんが、お店にとっては、カード決済を導入することで商品を購入してくれる客が増えるので、メリットがあります。また、手数料の分は商品の代金に上乗せされていることもあります。

商品の代金に手数料が上乗せされているのならば、現金で購入しても同じ手数料を支払うことになるので、クレジットカードで購入したほうがお得ということになります。